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大麦のフィー��ルド

美と健康の原点は

「未病」にあり

— 私が未病ケアに人生を懸ける理由 ー

あの日、病に倒れた父を見送ったとき、私は強く感じました。病気になってからでは、もう遅い — その現実を前に、私は未病に向き合う道を選びました。

執筆者:株式会社廣起(KOHKI Co.,Ltd)

代表取締役 廣木 康晴

Story.01

「治す」から「つくる」へ、価値観が変わった日

23年前、私は製薬業界に身を置き、薬物治療を通じて命に向き合う仕事を誇りに思っていました。
しかし、父が膵臓がんと診断され、「余命半年」と告げられたあの日、私の価値観は一変したのです。

主治医は、私の勤務先を知っていたためか、家族の中で私だけに病名を伝えました。
私はすぐに治療法を探し始めました。国内外の先端治療、代替療法、専門家への相談……あらゆる手を尽くしましたが、打つ手はなく、半年後、父は静かに旅立ちました。

私は、自分が命を救う仕事に携わっていながら、最も近しい命を守れなかったという無力感に苛まれました。
そして、心の奥底で強く思ったのです。

「病気になってからでは、もう遅い」

その思いこそが、私を未病ケアの道へ強く突き動かしました。

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Story.02

日々の選択が、未来の体をつくる

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父を失ったあと、私は初めて自分自身の生活と真剣に向き合いました。
24年吸い続けていたタバコをやめ、嗜好品や日常の飲み物を見直しました。
お酒も、日本酒から添加物の少ない蒸留酒へ。仕事中に手にしていた缶コーラや缶コーヒーも、水や日本茶へと変えていきました。

なかでも私にとって一番大きな転機は、「食品添加物」に目を向けたことです。
パッケージ裏の表示をひとつずつ確認し、聞き慣れないカタカナの原材料には手を出さない。最初は面倒に感じていた習慣が、続けるうちに確かな変化をもたらしました。体調が、みるみる整っていくのを感じたのです。

「日々の小さな選択が、10年後の体をつくる」
 

そう確信したとき、私は“未病”という概念に強く惹かれるようになりました。
「病気になる前」に気づき、整える——その考え方が、私自身の体験とぴったり重なったのです。

Story.03

“気づき”を届けるために、私は動き出した

“気づき”を届けるために、私は動き出した

そんな私のもとに現れたのが、ひとりの経営者でした。「無添加・オーガニックのスキンケアで、日本の女性の肌を救いたい」彼のその言葉に、私は強く心を動かされました。

食品と同じように、肌につけるものも体に入っていく。スキンケアは美容のためだけではなく、健康と直結している。それは、私が日々感じていたことと一致していました。私は彼の理念に共感し、出資を決意。その出会いを“新たな使命”だと感じていました。しかし、人生は時にあまりにも非情です。出資からわずか1年後、彼は肝臓がんで急逝しました。

未完成だった事業を前に、私は彼の想いを無駄にしたくないと強く思いました。

2019年、そのスキンケア会社を引き継ぎ、無添加製品の提供を本格化させたのです。同時にもう一つの願いを形にしました。

「未病ケアを“日常で実践できる場”をつくりたい」

こうして誕生したのが、オーガニック食材と無添加調理にこだわるカフェ。
腸を整え、免疫を育む食事を通して、安心できる素材と丁寧なケアを気軽に体験できる場所です。

不調を抱える方、肌荒れ、便秘、冷え、慢性疲労──
こうした方々に、乳酸菌や植物性エキスの提案を加えながら、未病ケアの第一歩を共に歩む支えとなる場所でありたいと願っています。

私たちが提供するものは単なる商品やサービスではありません。
それは、自分の体に目を向けるきっかけ、そして 自分を大切にするという新しい選択肢なのです。

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【画像】オーガニックコスメ『Dia Rosa』
ブルーオーガニック(バラ由来のオーガニックオイル)

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それと同時に、もう一つの願いを形にしました。

「未病ケアを“日常で実践できる場”をつくりたい」

 

その想いから生まれたのが、オーガニック食材と無添加調理にこだわったカフェでした。食事から腸を整え、免疫を支える。安心できる素材と丁寧なケアを、気軽に楽しめる場所をつくりたかったのです。

お客様の中には、不調を抱える方も多くいらっしゃいます。肌荒れ、便秘、疲れやすさ、冷え性……。そんな方々に、必要に応じて乳酸菌や酵素、植物性エキスなども提案しながら、“未病ケア”の第一歩をサポートしています。
 

私たちが提供しているのは、単なる商品やサービスではありません。それは、「自分の体に目を向けるきっかけ」。そして、「自分を大切にする」という新しい選択肢なのです。

【画像】ココロとカラダが喜ぶ
学びと交流の場『KOHKI's Cafe』

Story.04

未来へつなぐ、未病ケアの文化

“未病ケア”という考え方は、まだ世の中に広く浸透しているとは言えません。

けれど私は、確信しています。これこそが、これからの社会に必要な「新しい健康の軸」だと。

私たちはいま、医療とも連携しながら、地域・家庭・教育の現場にまで未病ケアを届けていく取り組みを進めています。

「病気になる前に気づき、整える」

——それが当たり前の社会になれば、医療費も減り、心も身体も元気な人が増えていくはずです。BIOTOPEクリニックの苅部先生のような先進的な医師や、未病に共感してくれる管理栄養士・薬剤師・整体師など、信頼できる仲間も少しずつ増えてきました。

【画像】BIOTOPEクリニック
理事長 苅部 淳 医師

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そして今、私は新たな夢を描いています。それは、
“未病ケアを学び、実践できるコミュニティ” の創造

— 発酵、腸活、肌と免疫の仕組み、食とストレスの関係、子どもに伝えたい暮らしの知恵 —
これらを、いつでも・誰でも・楽しく学べる場にしたい。
人が自分の体を理解し、自分に合ったケアを選び、日々を心地よく生きる力を育みたい。
そして私は最後にこう願います。

自分を大切にできる社会を、次の世代に贈りたい」

すべての人に、安心して食べ、育ち、笑える未来を。
その未来のために、私たちKOHKIは、未病ケアを伝え続けていきます。

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